My fragment

娘が2歳になりました。

2年前のことを昨日から思い出しながら過ごし、時計を見て
「この頃、陣痛がひどくなったなぁ・・・」とか、思ったり。

運悪く、現在家族中で風邪引いています。
娘から始まった今回の風邪。
薬を飲むと、朝起きるのが早く、今日も6時前には起きていました。
旦那さんがお休みを取ったので、ゆっくり過ごしたかったんだけどね。

生まれたのは朝なので、その時間にはみんなが揃っていました。

おめでとうと言いながら、とりあえず娘には朝ごはん。
まぁ・・・本人はあんまりわかっていないみたいでしたが。

早く起きすぎたからか、9時には一旦爆睡。

お昼前に母が来て、プレゼントやお土産に大喜び。
その後、一緒にお昼ご飯を食べに行き、立ち寄ったお店で
洋服を買ってもらいました。


夕方からは、誕生日ディナーの準備開始。
去年のようにバタバタしないために、早めにね。

夕飯前には父が来ました。
ケーキやプレゼントを持ってきてくれて、またまた大喜び。
仕事の途中だったので、すぐに帰りましたが、
テンションは引き続き上がっていました。

その後、お風呂に入り、母がくれたおもちゃで遊びました。
お風呂好きな娘の入浴時間が長くなりそうです。

ディナーは、ほとんど準備していたので、ハンバーグを焼いて、
飾り付けや仕上げをして完成。

今回は、ミニーのキッズプレートを作りました。
正直、去年より簡単です（笑）

セルクルで抜いたハンバーグに、薄焼き卵で作った顔のパーツを
ちょこっと乗せて、できあがり。
周りは、娘の好きなポテトやブロッコリー、レンコンの素揚げなど。

お腹が空いたと騒ぐ娘に急かされて、ボケた写真になってますが、
まぁまぁの出来でしょ。

肝心の娘の反応ですが・・・・何も言わず、つかんでモグモグ。
気付かなかったのかしら？・・・と思っていたら、
形が無くなってから、
「ミニーちゃん！」
・・・・・ホントにわかっていたの？
喜んでくれているからいいです。

私達はシャンパンで乾杯。
お疲れ様ってことで。

プレゼントは、今度の日曜にお出かけするので、その時に探します。
というか、選んでもらいます。

これから1年は、『女の子』って感じに成長するのかな。
ますます大変になりそうだけど、楽しみです。

6日月曜日の午後、父が亡くなりました。

物心がつく前に両親が離婚しており、父と暮らした記憶がありません。
そんな父と再会したのは10年ほど前。
ちょっとの間でしたが、存在に慣れないながらも、
親子をすることができたのかな。

娘が生まれてからは、時々遊びに来てくれて、
とても可愛がってくれました。
娘も初めて会ったときからとても懐き、
いつもニコニコして遊んでもらっていました。
言葉が増えてからは、「じぃじ、だぁいすき」と抱きついたり、
抱っこしてもらったり・・・・・

先週の2歳の誕生日にも、お祝いを持って遊びに来てくれ、
翌日も娘の大好きなりんごやイチゴなどを持ってきてくれました。

土曜日に父から電話が来て、
「電話でお話できるかな。」というので、娘に受話器を持たせ、
「じぃじ、だぁいすき。りんごおいしい。」と
話したばかりでした。

日曜日、母と兄夫婦と食事に行き、帰宅したのが、20時半過ぎ。
娘を着替えさせ、お風呂の用意をしているとき、
携帯のランプに気付きました。

5分ほど前に父からの着信がありました。
携帯だと気づかないので、家の電話にかけてもらっていたのに
おかしいな・・・・と思いつつ、折り返しかけましたが出ることは無く、
その後も電話がありませんでした。

月曜日、兄から電話がありました。

「おやじが心肺停止で運ばれた」と。

夜中の仕事を終え、半休を取って寝ていた旦那さんが、
起きたころでした。

その後、うつろながらも意識があるとき、再び兄から電話があり、
娘の声を聞かせ、急ぎ撮った私と娘の写メを送りました。
電話の向こうでは、父のうめく声がしました。
お昼過ぎ、再度心肺停止になったと兄からの電話。
心臓マッサージなどの処置を受けましたが、回復することは無く、
13時50分過ぎ、亡くなりました。

お昼寝から起きた娘を着替えさせ、旦那さんに連絡をして、
地下鉄で合流し、病院へ向かいました。
娘には、父からもらった洋服を着せました。

病院へ着くと、老人ホームに迎えに行っていた祖母もいました。
病状を隠していたので、ショックは計り知れません。
苦しむ姿を見せなかったのは、良かったのか・・・
久しぶりに顔を見たのがこの姿というのは、悲しすぎます。

それからは慌しく、当日通夜、翌日には葬儀、火葬と行いました。
その間、娘の賑やかさは救いだったと、周りに言われました。
何度も「じぃじ、だぁすき」と言っていた娘。
娘なりに、大好きだったじぃじの死を受け止めていたのか、
「じぃじ、ねんね」「じぃじ、ばいばい」「じぃじ、ないない」と、
何度か言っていました。


今、分けてもらった花が部屋のあちこちにあり、それを見た娘が、
「じぃじ、おはな」と言っています。
葬儀の会場にあったのを、わかっているんですね。

想い出があまりにも少なく、私自身が『父』という存在との接し方を、
わからないままだったので、実感というものがありません。
ただ、もう電話が来ないこと、娘に会いに来ないこと、
それだけは事実です。
娘が生まれた頃に病気がわかり、入退院を繰り返して、
亡くなった日は、何度目かの入院の日でした。
また2ヶ月位したら会いに来ると思っていたので、
その頃に実感できるようになるかもしれません。

月曜日に兄からの一報を受けてから、
何度も私の中で繰り返し悔やまれることがあります。

日曜日の夜の電話に出ていたら、違っていたのか。

所見では、運ばれたときに脱水症状や、弱った状態だったとのこと。
朦朧としながら私のところに連絡をしてきたのに、
気付くことができなかった。
折り返しかけて、父の携帯には再び私への発信履歴がありました。
でも、その発信は届いていないのです。
かけてすぐに切ってしまったのか、わかりません。
だからこそ、その前の電話に気付いていたらと、思うのです。

意識の最期に私たちのことを思っていてくれていた父。
もう少し、親子をしたかったです。

父の死から1週間以上経ち、だいぶ落ち着きました。

この数日、思ったよりもダメージが大きく、
自分でも不安定なのがわかりました。
旦那さんがかなり理解してくれているので、助かっています。

時々、娘が「じぃじ、ばいばい」と言う言葉に、
急に現実に戻ったようになって、苦しくなることもありましたが、
「じぃじ、ねんね」と言葉が変化していくのを聞きながら、
落ち着くようにもなりました。

兄は、後片付けなどでかなり大変なようです。
ひとり暮らしで気ままにやっていたからか、部屋は荒れていたようで・・・

年内には、いろいろと片付いて落ち着けそうです。


いつも楽しく朗らかに・・・きっと父もそう望んでいます。
クリスマス、お正月（喪中ですが）、みんな頑張ったので、
楽しく過ごす予定です。